「飛燕」設計者:土井武夫のお孫様
土井 健太郎様
祖父が戦前に過ごした欧州の街並みを見せたいと、孫の私達を旅行に招待してくれました。旅の締めくくりとして、英国空軍のハンガーで飛燕の改良型である五式戦闘機と出会いました。機体の修復が行われており、エンジニアと祖父が握手を交わしました。平和であるからこそ、お互いに敬意を払えたのだと思います。技術開発への情熱がどの様に現代へと継承されてきたのかをこの映画で示していただけることを楽しみにしています。
「飛燕」パイロット:垂井光義の甥御様
垂井 長治様
第二次世界大戦で伯父、垂井光義が操縦していた戦闘機「飛燕」の実機とレプリカを見て、亡き伯父の足跡を振り返る機会をいただきました。武浩社長様には、原寸大レプリカの組み立てをしていただき、大変感謝しております。また、我々の世代も高齢化し、悲惨な戦争体験を伝えていける時間が残りわずかであることを改めて感じました。10代から20代の若者たちが、この戦闘機で戦い、命を落としていったことでしょう。その方々のことを決して忘れないでいただきたい。同時に、いまだ戦禍で苦しんでおられる国々の現実にも思いを馳せ、この「飛燕」が平和への助力となり、語り部としてずっと残ってほしいと心より願うものです。それを亡き叔父も切に願っていると私は思います。
株式会社ドレミコレクション 代表取締役
武 浩様
この映画を通じて、日本のものづくり産業がアジアで唯一飛行機を飛ばした技術力と、現在まで受け継がれてきた職人魂をもう一度奮い立たせてください。また、戦争の記憶を後世に伝えていくためにも、ご家族で平和について話し合うきっかけにしていただければ幸いです。今の平和が80年も続いてきたのは、先人たちのおかげです。私は、愛と平和を願い、土井技師や垂井大尉の生き様、そしてこのプロジェクトに関わった方々の想いを後世に伝えていくことが私の務めだと思っています。
岡山県知事
伊原木 隆太様
日米合作長編映画『HIEN』の製作にあたり、ごあいさつを申し上げます。このたび、80 年の時を経て、本県に奇跡的な里帰りを果たした「飛燕」をテーマとした映画が製作されることを大変うれしく思っております。この作品を通じて、県内の多彩なロケーションを多くの方にご覧いただき、本県の魅力をお届けするとともに、平和の尊さが、次の世代にしっかりと受け継がれることを期待しております。
岡山県浅口市長
栗山 康彦様
開発者、エースパイロット、そして現代に蘇らせた者。飛燕にまつわる物語には、三人の運命を感じます。復元を契機に、今、三人に負けない情熱でこの映画製作プロジェクトは進められています。飛燕の復元に込められたものづくりの情熱と平和への想いが、この映画を通じて多くの人々に届くことを切に願い、浅口市は、現代に蘇った飛燕のあるまちとして、映画『HIEN』製作を全力で応援します。